今回は2024年カープに加入しブルペンの戦力として期待されるテイラー・ハーン選手について消化します。
- ハーン選手の持ち球
- 選手としての特徴
- 攻略のポイント
プロフィール
(左ハッチ投手、右ハーン投手)
カープ公式サイト より
名前 :テイラー・リン・ハーン(Taylor Lynn Hearn)
生年月日 :1994年8月30日
出身地 :アメリカ合衆国テキサス州
投打 :左投左打
身長・体重:198kg・104kg
背番号 :68
球種・持ち球
ハーン選手の球種は5種類です。
ストレートは、
平均球速153.9km/sと150kmを超え、最高球速は160km/sを越えます。MLBでも平均を上回る球威ですがNPBではトップレベルです。また、ストレートが5割と投球の軸となります。
回転数はMLB平均レベルです。
ツーシームは、
平均球速151.2km/sとこちらも150km/sを超え大きな武器になりそうですが投球割合は7%と少なめです。変化量が少ないためツーシームよりストレートを選択する機会が多いのかもしれません。
カットボールは、
2023年は投げておらずデータがありません。
チェンジアップは、
平均球速148.5km/sとチェンジアップにしては速めで、ストレートとの球速差は平均で5.4km/sと少なめです。
スライダーは、
平均球速139.8km/sとハーン選手の持ち球の中で一番遅くなっており決め球にもよく使われます。
回転数は少なめで変化量も少なめです。
過去の成績(MLB・3A)
高い奪三振能力
奪三振率はMLBで8.6、3Aで12.8と高い奪三振能力があると言えます。
ストレートの空振り率が11%と高くなっています。
コントロールの制度はよくない
四死球率が4 ~ 6と、2インニングで1個以上の四死球がある計算になります。
また、WHIPも1.4 ~ 1.5 ほどあり、比較的ランナーを出しやすいと思われます。
ゴロが少なめのフライボーラー
被打球角度を見ると、ラインドライブ ~ ポップフライが全体の62%をしめ多いです。
ただ、ポップフライは7%と平均的でラインドライブ ~ フライが54%と多くなっています。
ゴロは38%と少なめで投球の軸となるストレートだと32%とさらに低くなります。
左右の対戦成績
極端な左右での苦手意識はなさそう
データを見ると左右で極端な差はありません。
よく言えば苦手意識がありませんが、悪く言うとデータ上左キラーとも言えないでしょう。
わずかに対左に強い
左右を極端な差はないと前述しましたが、細かく見るとやや左に強いと言えるでしょう。
右打者に対しては平均よりやや打たれている、左打者に対しては平均よりやや抑えている程度です。
右打者にはチェンジアップ、左打者にはスライダー
右打者に対してはチェンジアップを多く使っていますが、その反面左打者にはほとんど投げていません。
しかし、チェンジアップは被打率が3割を超えており不安要素も大きいです。
左打者に対してはスライダーを多く使っています。
得点圏での成績
得点圏・非得点圏で大きな差はない
得点圏・非得点圏でほぼ差はありません。
ピンチにも弱くないですが特別ギアチェンジしてピンチに強いというわけでもありません。
どんな状況でも同じように投げれるといった意味では強みかも知れません。
退団?
ハーン選手はキャンプの序盤から報道が消え新選手お披露目でも姿が見えず、退団や故障など様々な憶測がネット上で話題となりましたが、4月に2軍に帯同している姿が報道されています。
まだ、実戦登板はありませんが、一軍のブルペン陣が現在調子がいいのでしっかり調整してしんどくなってきたときに救世主のように現れてほしいですね。
特徴まとめ
特徴
- 198cm/104kgと恵体
- ストレートの平均速度は150km/s、最高球速は160km/sを超えNPBの左腕ではトップクラス
- 変化球の変化量は少なめ
- 得点圏・非得点圏で成績に差はない
- 奪三振能力は高い
- フライボーラー
弱点・攻略のカギ
- チェンジアップの被打率が高い (左打者にはほぼ使わない)
- コントロールの制度がよくなく四死球率が高いため比較的ランナーはたまりやすい
- 被打球角度がラインドライブ ~ フライと長打も出やすい傾向になる
- 緩急差は少なめ
ストレートに対応しつつ、甘く入った変化球を狙う
今回はハーン選手の特徴とそこから見える攻略へのカギを紹介しました。
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