今回は、広島東洋カープの5月26日時点での中継ぎ投手の酷使度チェックを行った結果を紹介したいと思います。
なお、今回は酷使度にフォーカスしたため防御率などの結果の指標は求めていないのでご了承ください。
PAPについてはこちらの記事で解説しています。
- 2024年9週目(5/26)までの中継ぎ投手の酷使度状況
- 各先投手の球数やイニング数
第9週目 週間登板状況
週間登板状況
先発と中継ぎ登板比率
今週は延長などもあり、守備機会が58イニングありました。
そのうち、先発投手が35と2/3回、中継ぎ投手が22と1/3回投げています。
選手別登板割合
今週、一軍登録選手でリリーフで登板がなかったのは、5月26日日曜日に登録されたハーン選手のみです。
延長が2試合あり、ブルペンがフル稼働した週となりました。
選手の入れ替え
【登録】
ハーン選手 5月26日
【抹消】
ケムナ選手 5月26日
登板状況
9週目43試合消化時点での登板数は、
1位 島内選手 (24登板)
2位 栗林選手 (22登板)
3位 塹江選手 (19登板)
4位 矢崎選手 (16登板)
5位 森浦選手 (15登板)
となっており、接戦が多いカープにとってセットアッパーの島内選手、抑えの栗林選手が試合数の半数以上投げており登板過多気味です。
次いで、塹江選手、矢崎選手,、森浦選手が2 ~ 3試合に1回くらいのペースで登板しています。
投球回数
投球回数で見ると
1位 島内選手 (22回 2/3)
2位 栗林選手 (20回 1/3)
3位 塹江選手 (16回 2/3)
4位 矢崎選手 (15回 1/3)
5位 黒原選手 (15回)
投球イニング数で見てみると、ほぼ登板数と変わらない順位となっていますが、5位に黒原選手が入ってきています。
投球数
投球数を見てみると
1位 島内選手 (368球)
2位 栗林選手 (301球)
3位 塹江選手 (277球)
4位 矢崎選手 (233球)
5位 黒原選手 (228球)
となり、投球イニングと相関していますが島内選手が1人投球数が抜けています。
栗林選手と、投球イニング数は2しか変わりませんが投球数は67球も差があります。
先週時点では2登板差で78球の球数差があったので1イニングあたりの差で言うと改善傾向です。
また、カープは43試合消化しているので、シーズンの3割ほど消化しています。
現在300球を超えている選手は、このままのペースでいくと単純計算で1000球を超えてくるため連投がなくともRAP1000ptを超える計算になります。
現在300球を超えているのは栗林選手、島内選手の2選手となります。
1イニングあたりの平均投球数
1イニングあたりの平均投球数は、今2軍調整中の3選手の計3選手を除いて見てみると
ケムナ選手 (21.00球)
—–平均19球—–
河野選手 (18.25球)
—–平均18球—–
—–平均17球—–
塹江選手 (16.63球)
島内選手 (16.24球)
森浦選手 (16.20球)
—–平均16球—–
矢崎選手 (15.20球)
黒原選手 (15.20球)
—–平均15球—–
栗林選手 (14.81球)
—–平均14球—–
中崎選手 (13.62球)
—–平均13球—–
となり、ケムナ選手が一番多く1イニング平均21.00球となっています。
先週まで一番多かった島内選手は、ここ最近調子を上げてきており、イニング平均投球数も改善傾向となっています。
先々週から見ると、17.47球/回 → 16.65球/回→16.24球/回と2週間で1.21球/回と約1球以上改善しています。
逆に塹江選手は徐々に右肩上がりであり、球数が増えつつあります。
ただこれは、ワンポイントのリリーフなどもあり、より慎重になったり球数を使っても1アウト取りに行く場面での起用も多いためだとも考えられます。
連投数
2連投
※3連投した場合、3連投途中の2連投の回数はカウントしていませんが、球数がRAPの計算上カウントしています。
今週2連投したのは島内選手、森浦選手、矢崎選手の3選手が1回ずつとなっています。
6回 島内選手
3回 塹江選手
栗林選手
2回 益田選手
森浦選手
矢崎選手
1回 中崎選手
黒原選手
3連投
今週は、6試合中2試合が延長であり連投も多くなりました。
3連投した投手が3人いて、栗林選手、塹江選手、黒原選手となります。
RAP
酷使度を表すRAPを見てみると先週まで島内選手が抜けていましたが、栗林選手が3連投したこともあり近づいてきました。
8回、9回を任されている2選手に登板が集中している傾向にあります。
特に、今年のカープは得点力不足と言われており、接戦が多く勝ちパターンの登板が多くなっています。
また、森浦選手と塹江選手が直近2 ~ 3週は上記2人と同程度の上昇幅であることが気になります。
RAP 1シーズン換算
1シーズン換算のRAPで見てみると、7週目終了時点で注意領域である1000ptを超えた選手が選手が3人います。
島内選手 (1,490pt)
今シーズンは常に1500p付近で推移しており、フル回転で働いている印象です。
調子が上がってきており、使いたいところではありますが登板過多が懸念されます。
ただ、選手と比べると僅かでありますが、48pt改善傾向です。
栗林選手 (1,400pt)
栗林選手は、800 ~ 1000pt付近で推移していましたが、先週から2週連続で上昇傾向です。
しかも、2週連続で200pt近く上昇しているので注意が必要です。
塹江選手 (1,154pt)
減少傾向であった塹江選手も、今週は上昇傾向へ転じています。
また、1000pt間近の900pt以上の選手も二人おり、黒原選手と森浦選手になります。
2選手とも右肩上がりに上昇しているので注意が必要です。
まとめ
・カープの中継ぎで9週目終了時点で1シーズン換算のRAPが注意の目安となる1000ptを超えているのは島内選手、栗林選手、塹江選手の3選手である
・島内選手と栗林選手はRAPの1シーズン換算が危険水域の1,400ptを超えている。
・また、1000ptに達していないものの黒原選手と森浦選手は右肩上がりに増加しており注意が必要である。
いかがでしたか。
今回は広島東洋カープの2024年9週目終了時点での中継ぎ酷使度チェックを行ったので紹介しました。
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