今回は、2024年8週目(5月19日)終了時点での広島東洋カープの先発の酷使度チェックを行った結果を紹介したいと思います。
なお、今回は酷使度にフォーカスしたため防御率などの結果の指標は求めていないのでご了承ください。
PAPについてはこちらの記事で解説しています。
- 2024年8週目(5/19)までの先発の酷使度状況
- 各先発陣の球数やイニング数
登板状況
今週は元々5試合の日程であり、中止はなく5試合が行われました。
今週のデータまとめ
先発5投手が5回以上投げました。
5試合で守備イニングが44回あり、そのうち先発投手が投げたのが29回と1/3となり全体の66.66%となります。
平均すると、試合の2/3を先発陣で投げている計算になります。
全投手が試合を作っていると言えるでしょう。
今週最も球数を投げたのが、大瀬良投手で108球で唯一の100球越えとなっています。
PAP
PAPについては床田選手が1人抜けていますが、今週は100球を越えずPAPの上昇はありません。
大瀬良選手は108球だったため、612pt加算の微増となっています。
PAP 23試合換算
1シーズン143試合を単純にローテーションの6で割ると23.8333となり、1年間ローテーションを守ると23 ~ 24先発あると仮定し、現在のPAPを23試合換算した値になります。
床田選手は、先週まで故障リスクの危険水域10万を超えていましたが、今週PAPの上昇がなかったと言うことで1シーズン換算では減少しています。
その結果、10万を僅かに下回り9.4万となっています。
そのほかの選手は、全く問題のないレベルでの推移となっています。
火曜日先発、左のエースと長いイニング投げてほしい立ち位置であるため、今週のように球数少なくイニングを稼げる投球ができてくると本人的にもチーム的にも助かるでしょう。
先発数
今週4試合で森下選手が休養だったため、今シーズン初先発から毎週投げているのは九里選手と床田選手の2人となりました。
この2人に次いで、アドゥワ選手と大瀬良選手が5試合と多く先発しています。
先発の柱4人がローテーションを守っているのは大きいですね。
イニング数
イニング数の順位は下記のようになります。
1位 九里選手 (8先発) 52回
2位 床田選手 (7先発) 49回と1/3
3位 大瀬良選手 (6先発) 35回と1/3
4位 森下選手 (5先発) 32回と1/3
5位 アドゥワ選手 (6先発) 31回と2/3
1先発少ない床田選手が九里選手にほぼ追いついてきました。
1先発あたりの平均イニング
1先発あたりの平均イニングを見てみると、床田選手が平均7回以上をキープしており非常に優秀です。
8週時点で平均6回以上だったのが、九里選手の6.50回、森下選手の6.47回となります。
平均5回以上だったのが、大瀬良選手の5.89回、アドゥワ選手の5.28回となります。
大瀬良選手、アドゥワ選手が平均6回まで上げてくると非常に見栄えが良くなります。
球数
今シーズン投じた総球数を見てみると、
1位 床田選手 (7先発) 774球
2位 九里選手 (8先発) 763球
3位 大瀬良選手 (6先発) 577球
4位 森下選手 (5先発) 461球
5位 アドゥワ選手 (6先発) 432球
上位5投手が今週も先発し順位に変動はありません。
1先発あたりの平均球数
1試合当たりの平均球数を見ると床田選手が4週目以外、常に110を超えています。
また、平均5回以上を投げ60球代をキープしていたアドゥワ選手ですが、今週は5回で98球アドゥワ選手にしては球数が多くかかっており平均も70球代に上がりました。
あくまで毎回同じ球数だった場合のPAPの目安の表ですが、117球を超えると23試合換算で10万を超える計算になります。
ただ、実際は球数も変動するので一試合でPAPがかなり高くなることもあるので一概には言えません。
1イニングあたりの平均球数
元々1イニングあたり12.53球とかなり少なかったアドゥワ選手が今週は増加し13.64球となっています。
それでも、先発数上位5人の中では群を抜いて少ないです。
—17球—
大瀬良選手 16.33球
—16球—
床田選手 15.69球
—15球—
九里選手 14.67球
森下選手 14.26球
—14球—
アドゥワ選手 13.64球
【7回までの投球数】
平均12球 →84球
平均14球 →98球
平均16球 →112球
【1out当たりの投球数】
平均12球 →4.0球
平均14球 →4.7球
平均16球 →5.3球
【100球までに投げられる投球回】
平均12球 →8回 1/3 (25.00out)
平均14球 →7回 (21.27out)
平均16球 →6回 2/3 (18.86out)
一見微々たる差に見えますがイニング当りの平均球数が変わるとここまでの差が出ます。
7週目終了時点での各指標まとめ
まとめ
・2024年8週目終了時点でカープのチーム内でPAPが一番高いのは床田選手で28,738で1人抜けている。
・1シーズン換算すると9.4万程度であり、故障リスク水域である10万をやや下回った。
・床田選手に偏るのは投手の能力としての側面意外に週頭に登板することが多く、中継ぎの負担軽減のためにも自然とイニングが多くなっている側面があると思われる。また、1イニングにかかる球数も16球と平均からやや多めであったが、今週は7回96球(13.71球/回)と非常に少ない球数で投げれた。
・アドゥワ選手はイニング平均約12球と非常に球数が少なく、省エネで投球できている。
今回は2024年8週目終了時点のカープ先発陣の疲労度チェックを行い紹介しました。
今後も定期的に行っていきます。
コメント