2024年シーズンが始まり一カ月が過ぎました。
そこで今回は、広島東洋カープの中継ぎ投手の酷使度チェックを行った結果を紹介したいと思います。
なお、今回は酷使度にフォーカスしたため防御率などの結果の指標は求めていないのでご了承ください。
PAPについてはこちらの記事で解説しています。
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- 2024年6週目(5/5)までの中継ぎ投手の酷使度状況
- 各先投手の球数やイニング数
登板状況
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6週目28試合消化時点での登板数は、
1位 島内選手 (15登板)
2位 栗林選手 (14登板)
3位 塹江選手 (12登板)
4位 益田選手 (10登板)
5位 矢崎選手 (9登板)
となっており、接戦が多いカープにとってセットアッパーの島内選手、抑えの栗林選手が試合数の半数以上投げており登板過多気味です。
投球回数
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投球回数で見ると
1位 島内選手 (14回 1/3)
2位 栗林選手 (13回)
3位 塹江選手 (11回)
4位 黒原選手 (10回 1/3)
5位 中崎選手 (9回 2/3)
投球イニング数で見てみると、上位3人は登板数と変わらず、4位黒原選手、5位中崎選手と言う結果となりました。
投球数
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投球数を見てみると
1位 島内選手 (255球)
2位 栗林選手 (176球)
3位 塹江選手 (157球)
4位 益田選手 (152球)
5位 黒原選手 (149球)
となり、ほぼ登板数や投球イニングと相関していますが島内選手が1人投球数が抜けています。
栗林選手と、投球イニング数、登板数は1ほどしか変わりませんが投球数は79球も差があります。
1イニングあたりの平均投球数
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1イニングあたりの平均投球数は、2軍調整中の3選手と今週上がってきて登板数の少ないケムナ選手を除いて見てみると
—–平均18球—–
島内選手 (17.79球)
益田選手 (17.55球)
森浦選手 (17.14球)
—–平均17球—–
なし
—–平均16球—–
矢崎選手 (15.89球)
—–平均15球—–
黒原選手 (14.42球)
塹江選手 (14.27球)
—–平均14球—–
栗林選手 (13.54球)
—–平均13球—–
中崎選手 (12.53球)
となり、島内選手が一番多く1イニング平均17.79球となっています。
連投数
2連投
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2連投の数は、塹江選手と島内選手が並んで3回あります。
益田選手が2回、栗林選手、中崎選手、黒原選手森浦選手の4選手が1回となっています。
3連投
現状3連投した選手はいません。
RAP
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酷使度を表すRAPを見てみるとやはり島内選手が297ptと一人抜けています。
また、5週目から6週目にかけて黒原選手と森浦選手がともに80ptほど1週間で上がっているのが気になります。
RAP 1シーズン換算
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最初の1、2週間は試合数が少なく参考値ですが、3週目以降で見ると注意領域の1000ptを超えた選手が4選手います。
益田選手は、
緩やかな右肩下がり傾向で6週目に776ptと1000ptを下回りました。
また、6週目途中で登録抹消されており、取り合ず投げすぎの心配はなさそうです。
塹江選手は、
登板数が増えた3週目、4週目に1シーズン換算のRAPも急上昇し4週目に警戒領域の1200ptを超えています。
しかし、5、6週目と登板機会が少なく現状1000ptを下回っています。
栗林選手は、
1シーズン換算のRAPは700 ~ 900pt付近を推移していますが、5週目に1013ptとわずかに注意領域を越えました。
これは5週目に今シーズン唯一の2連投をした影響だと考えられます。
島内選手は、
1300 ~ 1700 ptと警戒 ~ 危険領域で推移しており非常に危険です。
6週目でやや下降傾向で1302ptとなっていますが、それでもなお警戒領域であり投げすぎが懸念されます。
ただ、島内選手は開幕当初は本調子ではありませんでしたが、温かくなり最近調子が出てきたところもあります。
選手の調子とセットアッパーと言う役柄、そして疲労度を天秤にかけての起用が続くと思われます。
まとめ
・カープの中継ぎで6週目終了時点で1シーズン換算のRAPが注意の目安となる1000ptを超えているのは島内選手のみである
・島内選手は登板数、2連投数、投球数といづれもチームトップであり、投げすぎが心配される
・また、島内選手はここ最近調子が出てきたところもありここから出番が多くなる可能性も十分にあり得る
いかがでしたか。
今回は広島東洋カープの2024年6週目終了時点での中継ぎ酷使度チェックを行ったので紹介しました。
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